10月17日に平成30事務年度の法人税等の申告(課税)事績の概要が国税庁から公表されました。
法人数の状況
廃業が多く創業が少ないので法人数は減っている、とよく耳にする気がしますが法人数は増えています。
前年対比100.8%です。
微増ですね。
国としてはもっともっと創業を増やしたい意向なんでしょうね。
創業サポートをメインとする当事務所としても是非創業が増えてほしいところです。
申告件数・申告所得金額・申告税額
平成30年度の法人税の申告件数は292万9千件で前年対比101.2%です。
ちなみに申告割合は91.4%で前年比0.2ポイント上昇しているようですが、8.6%も無申告法人があるんですね。
設立したばかりで動きが無く無申告、休眠中・清算中で所得が発生しないので無申告の法人が多いのでしょうか。
しっかり活動していて無申告の法人もそれなりの数ありそうですが。
申告所得金額の推移
申告所得金額は9年連続で増加し平成30年度で過去最高になっています。
企業業績の回復が数字に表れていますね。
推移をみるとリーマンショックのあった平成20年に急激に申告所得が減少、そこから4年は低水準で平成24年から右肩上がりになっています。
個人的な話ですが私が新卒で就職したのが平成17年、景気が上向き始めたころで企業が採用数を増やし始めていたため就職活動がやりやすかったです。
新卒で入った会社を辞めたのが平成20年のリーマンショック直後でした。
そこから税理士受験専念時代でビジネスの世界からは離れ、社会復帰したのが平成24年ごろでしたのでちょうどまた景気が回復し始めたころ。
運が良いと自分では思っています。というか無理やり自分に言い聞かせています。。。
黒字申告割合
黒字申告割合は前年比0.5ポイント上昇し8年連続の上昇です。
上昇といっても34.7%、決して高いとは言えないですよね。
まあ、黒字にならないように(法人税払わないように)役員報酬を設定して赤字にしている企業が相当数あると思いますが。
しかし今は所得税率の高さと社会保険料率の高さを考えると法人で利益出して法人税を払った方が得になるケースも結構多いんですよね。
また個人的な話ですが当事務所のお客様の黒字申告割合は9割超えです。
お客様に恵まれているなと感謝の気持ちでいっぱいです。
同業者の税理士の方には「赤字申告の方がリスクがなくていい」とお考えの方もいらっしゃると思いますがお客様が儲かっている方が絶対嬉しいですよ。
税務調査ドンとこいです。
黒字申告割合・黒字申告件数の推移
こちらもご参考までに。
最後に
上記の表は全て国税庁ホームページから引用しています。
より詳細に確認されたい方は以下のリンクをご確認ください。
平成30事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要(令和元年10月17日)
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