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AI融資(オンライン融資)の比較(まとめ)

先日の三菱UFJ銀行「MUFG Biz」についての投稿でも少し触れましたがここ数年、AI融資が広がっています。

改めて現在あるAI融資についてまとめてみたいと思います。

本日(2019年6月25日)現在の情報を基に比較しています。

みずほスマートビジネスローン

申込条件

以下のすべての条件を満たす法人

借入金額

10万円以上 最大1,000万円(5万円単位)

借入期間

12ヵ月以内(1ヵ月単位)

借入利率

1%台~14%(年率)

資金使途

運転資金

返済方法

元金均等返済(借入期間1ヵ月の場合のみ)期限一括返済

担保・保証

担保不要・代表者連帯保証必要

手数料

無料

島田のコメント

「みずほ銀行からインビテーションを受けている」ことが条件になっていますので事前に預金残高や預金の動きを分析しておいて回収不能になる確率の低い法人に案内状を送るのでしょうね。

「みずほ銀行に借入残高がない(関連法人を含む)」という条件もポイントですね。融資取引のない優良な中小企業の新規開拓目的が伺えます。

三菱UFJ銀行 Biz LENDING

申込条件

以下2点の条件を全て満たす必要がある。

借入金額

50万円以上 最大300万円(10万円単位)

借入期間

一括返済(最大3ヶ月)または、分割返済(最大6ヶ月)

借入利率

15%未満(年率)

資金使途

運転資金・納税資金・設備資金・賞与資金など

返済方法

元金均等返済、期日一括返済のいずれか

担保・保証

なし

手数料

なし

島田のコメント

みずほ銀行と同様、「三菱UFJ銀行に借入残高がない(関連法人を含む)」という条件があります。

やはり融資取引のない優良な中小企業の新規開拓目的が伺えます。

しかし最大金額が300万円、最長期間6か月とみずほ銀行より少し弱気な設定になっています。

freee×ジャパンネット銀行

申込条件

クラウド会計ソフトfreee有料会員
(法人・個人事業主の方が対象。ただし有料会員においても、クラウド会計ソフトfreee個人事業主「スタータープラン」は対象外)

freeeソフト内に申込月とその前月を除く直近6ヶ月以上の仕訳データが必要

借入金額

50万円以上 最大3,000万円(50万円単位)

借入期間

12か月

借入利率

1.45%から13.75%(2017年4月12日以降、2019年6月24日現在)(年率・変動利率)

資金使途

運転資金

返済方法

元利均等返済

担保・保証

担保不要・代表者連帯保証必要

手数料

なし

島田のコメント

freeeの仕訳が6か月以上で申し込めるのはハードルが低く思われます。

最大借入金額3,000万円、最低利率1.45%というのも使い勝手がよさそうです。

freee×横浜銀行〈はまぎん〉スーパービジネスローン

申込条件

借入金額

100万円以上 最大5,000万円(10万円単位)

借入期間

期日一括返済:3か月以上1年以内
元金均等返済:5年以内(横浜銀行から初めて借入れをする場合は、3年以内)

借入利率

固定金利:年2.50%~
変動金利:年2.70%~

資金使途

運転資金 設備資金(設備資金のうち土地取得資金、建物取得・建設資金は除く)

返済方法

期日一括返済・元金均等返済(期間1年超の場合は、据置期間を6か月以内で設定可)

担保・保証

担保不要・必要に応じて代表者連帯保証

手数料

繰上返済手数料32,400円(税込)
ただし、以下に該当する場合、繰上返済手数料はかかりません。

借入から1年未満で繰上返済をおこなう場合
繰上返済時の借入残存期間が1年未満の場合
繰上返済前の借入残高が400万円未満の場合

島田のコメント

「freeeが指定する2つ星以上の認定アドバイザーである会計事務所をユーザー招待し、会計指導を受けていること」という条件でかなり対象法人が絞られます。

その他の条件は細かく設定しているように見えますが、恐らく他社でも公に発表はしていないもののそれに近い基準はあると思われます。

6か月以上の仕訳があれば申し込めるジャパンネット銀行の商品も実際6か月の仕訳で審査が通るのは難しいと思いますので。

Money Forward BizAccel

申込条件

借入金額

10万円以上 最大500万円

借入期間

最長13ヵ月

借入利率

4.8%〜18.0%

資金使途

事業資金

返済方法

期日一括返済・元金均等返済

担保・保証

なし

手数料

なし

島田のコメント

最低利率が4.8%とやや高めです。

マネーフォワードは地方銀行との連携融資でも5%近くからの金利設定で高めの設定になっています。

ただ、正直他社の商品で最低利率が1%台のものについて実際に1%で借入できる企業はほぼないと思われます。

弥生×アルトア

申込条件

法人の場合

個人事業主の場合

借入金額

50万円以上 最大300万円(10万円単位)

借入期間

元金均等返済 3・6・9・12 か月(3・6・9・12 回)
期日一括返済 3・6 か月(毎月利払い)

借入利率

2.8%~14.8% (年率)

資金使途

事業に必要とされる資金

返済方法

期日一括返済・元金均等返済

担保・保証

なし

手数料

なし

島田のコメント

最大借入金額300万円は少ないですね。1,000万円ぐらいまでは頑張ってほしいです。

無担保・無保証人で借入できるところはいいですね。最大借入金額300万円なので実現できたのでしょうけど。

まとめ

いずれもAIによる審査のため銀行取引または会計ソフトの入力が一定期間されていることが条件になっていますね。

借入期間が1年と短い商品が多い中、横浜銀行が最長5年で長めの設定になっています。

借入可能金額も横浜銀行が最大の5,000万円ですね。

その他の条件も横浜銀行がプロパー融資に近い条件を設定しており審査手法もAIのみでなく審査担当(ヒト)の目が多く入ることが予想されます。

全体的な審査の通り易さは不明ですが個人的な予想としてはかなり堅めの審査になるのではないかと思っています。

サービスが出始めですので手探り感はあると思いますから。

結果的には従来通りの融資商品に申し込んでも問題なく審査が通る方に融資をすることが予想されます。

リスクを加味して金利は高めの設定になると思いますので従来の融資商品と比較したメリットは手軽さと審査スピードの速さになると思います。

今後も新しい手法の融資についてはアンテナを張り、情報提供が出来ればと思います!

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