先日の日経新聞で報道されていましたが三菱UFJ銀行が中小企業向け会員サイトを始めるそうです。
MUFG Biz
サイト名は「MUFG Biz」とのことです。
現在、法人向けインターネットバンキングサービスは「BizSTATION」という名称ですが中小企業向けに特化したサービスになるイメージでしょうか。
利用料金は?
「BizSTATION」は有料(月1,728円)ですが、「MUFG Biz」は法人の謄本と代表者の身分証明書をネットで登録すれば無料で使えるとのこと。
サービス内容は?
報道により明らかになっているサービスは2つです。
送金サービス
「送金をインターネット経由で簡略化するサービス」とのことですがいわゆるインターネットバンキングの振込機能が使えるのでしょうか。
そうだとしたら月額利用料無料で使えるのはうれしいですね。
総合振込や給与振込もできるのでしょうか、今や手数料ビジネスが主体の銀行にメリットはあるのでしょうか。
AI融資
こちらで銀行本来の利益である貸付金利を稼ぐのでしょうね。
決算書の内容に基づく格付けで評価するのでなく、不動産担保などで評価するのでなく、登録口座のキャッシュの動きを分析して評価(審査)するAI融資です。
この手の融資は近年次々と導入が進んでいます。
メガバンクでいえばみずほ銀行も先日「みずほスマートビジネスローン」というAI融資を発表したばかりです。
クラウド会計ソフトのfreeeがジャパンネット銀行や横浜銀行と組んで展開している融資も似たような仕組みですね。
弥生会計(弥生株式会社)の子会社であるアルトアが手掛けるオンライン融資もあります。
freeeや弥生会計であれば入出金以外の情報(元帳全て)も得られるのでより確実な審査になるのでしょう。
その他
他社のネットサービスも段階的に加える計画をしているとのことです。
狙いは?
中小企業との接触を増やし顧客の新規開拓につなげるのが狙いなのだとか。
一昔前はメガバンクは中小企業は相手にしない、門前払いが当たり前でしたが、マイナス金利のこの状況下でメガバンクも生き残るすべを模索しているのですね。
やはり一番の狙いは融資による金利の獲得だと思います。
あの手の融資は銀行側は審査に伴う人件費のコストがほとんどかかりませんが金利は結構高めに設定しますからね。
恐らく審査は厳しめにするでしょうしローリスク、ハイリターンを狙っているのではないでしょうか。
普通に融資を申し込んでも借りられるレベルの中小企業が普通に申し込むより高い金利で借りることになると思われます。
中小企業側のメリットはスピードと手軽さですね。
まとめ
中小企業にとってはいいニュースだと思います。
銀行利用の利便性がアップするでしょうし、新たな借入の選択肢が増えることもよいことです。
期待して正式なリリースを待ちましょう!