チュートリアルの徳井さんが設立した会社「株式会社チューリップ」が無申告だったというニュース、バラエティ大好き税理士の私としてはすごく気になりました。
報道の概要
報道の概要は以下の通りです。
徳井さんは吉本興業からの報酬について「株式会社チューリップ」を通じて支払いを受けていたそうです。
私も芸能人の申告は何件か見たことがありますが法人の方が節税の選択肢が増えるので法人を通して報酬をもらっているケースはよくあります。
今回国税から指摘されたのは、2012年から15年までの4年間の法人税の申告で旅行や衣服などの個人的な支出約2000万円が会社の経費になっていた点、さらに、2016年から18年については、法人の所得が約1億円ありながら無申告の状態だった点です。
徳井さんの発言
「ミヤネ屋」にて司会の宮根さんが徳井さんと話したとのことで徳井さんの発言を代弁されていたようです。
内容は、
「バカだったんです。無知だったんです(と言っていた)」
「自分の無知と怠慢、幼稚さが原因(と言っていた)」
「納税を毎年しなければいけないというところを認識していなかった(と言っていた)」
とのことです。
宮根さん曰く、
「(徳井は)決算の時期だって言われたらしいです、税理士さんか誰か分からないですけど。(それで)バタバタしていて忙しいって、これも徳井の言い訳ですけど、もう過ぎちゃった。決算の時期を。そこから何も言われなくなった。徳井は無知でアホで、じゃあ、2年まとめて払えばいいや、次の年に、となり、また決算の時期にバタバタして忘れた。じゃあ、3年分払えばいいや、という。完全な徳井の無知、幼稚なところというか、納税義務ということを徳井は分かってなかった」
とのことです。
ネット上の反応
「44歳で無知と怠慢、幼稚と言ってる場合ではない。告発されてもおかしくない案件」
「無知で済むレベルじゃない、完全に意図した脱税じゃん」
「阿保で済まそうとしてることが阿保。赤信号、渡ったら駄目知りませんか?」
というような意見がツイッター等でみられます。
確かに無知とかそういうことではないと思いますね。
それまではきっちり申告していたのにあるときからぱったり申告していないわけですから。
私が気になるのは無知なのかどうかというよりは別の点ですね。
税理士は何をしていたのか?
税理士の立場として思うのは税理士は何をしていたのかということです。
宮根さんの発言にもある通り決算の時期であることのお知らせはどうやらしていたようです。
当たり前ですよね。
そこで徳井さんの反応があまりよくなかった、忙しかったんでしょう。
でもそういうお客さんて結構多いんですよね。
何度も粘り強く「そろそろ資料ください」って繰り返しているとギリギリになれば送ってくれるものです。
そこで税理士が諦めたのか、でも諦める税理士がいますかね?
そうすると徳井さんが意図的に連絡を絶ったのか?
真相は分かりませんが徳井さんと税理士の間に信頼関係がある状態ではなかったでしょうし意思の疎通も出来ていなかったのでしょう。
税務調査に税理士は立ち会ったのか?
次の疑問は国税(税務署?)から連絡があった際に徳井さんは税理士に相談したのか?という点です。
申告していた2012年から15年までの4年間の法人税についても個人的な支出を法人の経費にしたことについて所得隠しとされています。
通常の追徴課税より重い重加算税が課されていることになります。
本当に味方になってくれる税理士が立ち会っていたらそういう結果にはなっていないのではないでしょうか。
国税の言うままに修正申告させられている雰囲気が感じられます。
信頼できる税理士を探しましょう
しゃべくり007をはじめ、徳井さんの出ている番組は好きでよく見ている番組が多いです。
これからも第一線で活躍していただきたいと思っています。
今後は信頼できる税理士を探して2人3脚で納税に向き合ってほしいですね。
脱税は絶対にダメですが節税は問題ないですから。
徳井さんぐらいの所得がある方ならある程度の税理士報酬払ってもいろいろ相談できる税理士がいれば税理士報酬以上の節税効果はあると思いますので。
税理士もいろいろな人がいますので信頼できる税理士を探しましょう!
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