税理士の仕事が好きです。
世の中の仕事、どんな仕事があるか全部知っているわけではありませんが多分世の中の仕事の中で一番好きです。
いや、違いました。一番好きでやりたかったのはバンドです。
曲を作り、演奏するのが一番好きです。
バンドを仕事にできれば一番良かったです。
しかし、向いていませんでした。バンドでお金を貰えるレベルではありませんでしたね。
好きな仕事と向いている仕事は違うものですよね。
そういった意味で税理士は自分に向いているし好きな仕事だと思っています。
簿記が好き
やはり税理士の基本は簿記・会計です。
大学生の時に初めて簿記に触れましたがその時から面白いなと思っていました。
会社の数字に関する行動が全て借方と貸方で表現されそれを集計していくと貸借対照表と損益計算書が出来上がるという。
そこに会社の財政状態と経営成績が表れているんですよね。
複式簿記の発明はほんとにすごいと思いますね。
そういった面白さとあとはシンプルにパズル的な面白さもありますね。
貸借一致の原則で仕訳していけば貸借対照表の総資産=負債+純資産になり損益計算書の当期純利益と純資産がつながっているという。
簿記の勉強や試験などで集計していって数字が一致した時のうれしさ、パズル的な面白さですよね。
数字が一致しなければどこかにかならず間違いがありそれを探し当てるのも面白いですよ。
簿記の試験では推定簿記なるものがあり、取引根拠となる資料を紛失したとか何とかで金額が分からない部分があって、貸借差額である箇所を推定し、それを元に他の箇所を推定するといった問題です。
まさにパズルですね。
しかもこの類の問題は実務でも結構出てくるんですよね。
お客様が資料を紛失されることは結構ありますので他の資料から推測して金額を埋めていきます。
預金を紛失される方はいらっしゃいませんので預金の残高を確定させあとは推定で色々金額を固めていけます。
結果、資料が発見されたりして金額が一致していた時はガッツポーズですね!
税法が好き
少し表現がおかしいかもしれませんが税法が好きです。
というか税法の解釈が面白いです。
税理士の仕事における税務判断は税金に関する法律、税法に基づいて行います。
条文構成は複雑なものも多く読み進めるのは簡単ではありませんが条文をwordに貼り付けて色塗りし、税法以外の条文を確認する必要もありますので各法律も組み合わせながら読み解いていく。
「”ここ” と ”ここ” が ”こう” つながって ”こう” 読むのか!」と分かったときが面白いです。
これも簿記と同じくパズル、謎解き的な感覚もありますね。
ホント、たまに迷宮入りすることもありますがじっくりじっくり読んでいくと正解にたどり着けます。
条文解釈も裁判で覆ることがあり奥が深いです。日々勉強ですね。
人の話を聞くことが好き
昔から自分から話すより人の話を聞くのが好きで聞き役に回ることが多いです。
ラジオも好きで学生時代から聞いている深夜ラジオを今でもよく聞いています。
税理士の仕事=話を聞く、意外に思われる方もいるかもしれませんが重要なんです。
税理士は申告書を作成して税金の申告をすることが業務の基本ですがクライアントの話をよく聞かないと正しい申告ができませんので。
また、節税のアドバイスや経営のアドバイスをするにしてもまずはクライアントの話を聞くことが基本です。
中小企業の社長たちは私より人生経験も経営経験も豊富なのでこちらが顧問料をいただいている立場なのですが逆に授業料をお支払いしたくなる気持ちになることもしばしば。
本当にいろいろな方からいろいろな話が聞けて面白い仕事だと思います。
次回に続く
まだまだ好きなところはありますが続きは次回以降にいたします。