以前の投稿で短期合格には運が必要だと書きました。
ヤマを張った論点が出て合格できた時も運がよかったと言えますね。
私の場合、最後の科目であった相続税がまさにそうでした。
受験2年目までは受験専念で圧倒的勉強時間を確保して合格した感じでしたが最後の相続税は働きながらでしたのでそうはいきませんでした。
答練で成績優秀者として名前が貼り出されること(当時は確か上位20%ぐらいだったかと)もなく全国模試も合格可能性は低い判定であったと思います。
そんな状態の中、相続税受験1年目で合格できたのは理論・計算ともにヤマが当たったからなのです。
ヤマを張るべきか
当然、全論点を完璧に勉強してヤマを張らないのが一番望ましいことです。
しかし、ボリュームの多い法人税の受験や働きながらの受験で全論点を押さえることが難しい状況にある方が多いのも事実ですよね。
そんな場合はヤマを張りましょう。
どのようにヤマを張るか
一番は信頼できる先生のヤマを信じることでしょうか。
TACでは最後のテキストで各講師のヤマがランキング形式で発表されていたように記憶しています。
でも人のヤマに乗っかってそれが外れたらなんだか納得できないというか人のせいにするのも違うというか、最後は自分のヤマを信じたいものです。
しかもランキング上位のヤマはもはや全受験生が押さえてくるでしょうから正解必須論点でそこが正解できた前提で他の論点でどれだけ差がつけられるかがポイントになりますよね。
ちなみに私の相続税のヤマは理論はランキング上位のものでしたがTACや大原の理論テキスト(マスターやドクター)に載っていないところまで勉強して臨みましたので中身で差がつけられたものと思います。
計算はランキング外というかTACと大原のどちらもテキストで紹介していない論点でしたので正解できた受験生はほぼいなかったのではないでしょうか。
税法試験のヤマのポイントは実務での重要性
税法試験の試験委員は実務家がほとんどだと思いますのでやはり実務での重要性が高い論点が出されると思います。
解答も実務で重要なポイントを記載するといいですね。
その点で実務をしながらの受験であった相続税では仕事で得た知識を答案用紙に表現し合格できたかなと。
どうしても受験予備校の作る解答案は受験寄りというか端っこの論点だけど実務では重要なところを外していたりします。
私が合格した相続税では今も最重要ポイントの一つである事業承継税制が出題されたのですが「雇用8割維持要件」が受験予備校の作る解答案には載っていないんですよね。
私は実務でやっていたので絶対重要だと思い「雇用8割維持要件」を書きましたよ。それで合格できたと思っています。
計算で差が付いたのは無道路地の論点です。
これも実務ではたまに出てきますし、国税庁の質疑応答事例もあります。
なのにTACのテキストでは(当時)勉強していなっかたんですよ。
簿記・財表のヤマのポイントは試験委員の書籍
簿記・財表はあまりヤマを張ることはお勧めしません。
受験者数が多いので基本論点を徹底的に勉強して難しい論点を捨てる方法で他の受験生と差がついて合格できます。
それでもヤマを張るならば試験委員が出版している書籍を見ることでしょうか。
簿記・財表は実務の重要性であまり偏りが出ないでしょうし、試験委員も実務家というよりどちらかというと学者よりの先生が多いと思います。
なので試験委員の先生が得意で好きな論点を書籍を見て確認することが一番でしょう。
なんだかんだいっても最後は運
とまあ色々申し上げましたが最後はヤマが当たるかどうかは運次第。
でも当たる確率を上げることが重要でそのポイントは実務での重要性にあるかなと。
働きながらの受験生の方は勉強時間で圧倒的に不利ですがヤマを張るうえでは有利ですよ。
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